プロジェクトのポイントその1

さて、このプロジェクト、山田周生さんのバイオディーゼルアドベンチャーに触発されてはじめようと思ったわけですが、前回申し上げたように、単なる真似ではなく、自分なりのコンセプトを持ってやっていきたいと思っています。

まずその一つは、なるべく廉価な中古車を使うということと、あまり特殊なパーツや装置を使わずに、バイオカー(移動式燃料製造プラント)を作成するということです。

この「天ぷら油deルネッサンス」(天ルネ)の最終目標は、天ぷら油等のリサイクルからバイオ燃料の製造までを含めた将来の「地域エネルギー自給」にあります。

なので、なんかすごいハイテクや高級機材を使わないとできないようなバイオ燃料の生産ではなく、むしろああ、この程度だったら、地元や会社の仲間でもちょっと頑張ればできるいかな?ぐらいの内容を目指しています。

具体的なバイオカー活用法としては、週末にちょっとだけ手間かけて20~30LのBDFを製造して、それで次の1週間は天ぷら油とBDFを交互に使いながら、車を走らせたり、発電したりする、というイメージです。(システム全体の説明はまた後日いたします)。

燃料を作って販売するのではなくて、小規模コミュニティーでのエネルギー自給や事業所単位での自主的なエコ事業などとして廃天ぷら油の利用を検討するならば、なるべく廉価で小規模なシステムの方が、導入しやすく、使いやすいと考えています。

予算規模としては、ベースとなる中古車を購入するのに100万円以内、BDF製造装置を作るのに100万円程度(人件費含まず)を一つの目処にしています。

その程度の予算でも、石油を使わずに天ぷら油だけで日本一周できるぐらいのバイオカーが作れる、あるいは家一軒分ぐらいのエネルギー自給が‘そこそこ’可能な移動式燃料製造プラントが作れる、ということを目指したいと思います。

昨年度学生祭で愛媛大学ECSが実施した天ぷら油回収イベントシーン

投稿日 : 2010/10/07 | カテゴリー : プロジェクト内容 |

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