陸の次は海!!

今回、愛媛県地球温暖化防止活動推進センターさんのコンソーシアム事業「えひめバイオディーゼル燃料促進プロジェクト」に愛媛大学の事業実施者として参加させていただくことになりました。

このコンソーシアム事業は温室効果ガスを削減するための地域共同事業体の形成や様々な草の根活動を支援するための環境省の補助事業「地域活動支援・連携促進事業」として実施されます。

バイオディーゼル燃料の更なる利活用推進のために、廃油の回収先を開拓し、より多くの廃油を回収するとともに、燃料の利用対象を広げることが主な事業目的となります。

そこで愛媛大学側の企画として、私達大学の研究者や学生が日々利用している調査船におけるバイオディーゼル燃料の利用を提案させてもらいました。

そうです。陸の次は、海!!

この船は、愛媛大学沿岸環境科学研究センター付属の調査船「勇魚(いさな)」です。
総トン数14トン,全長17.5メートルで2010年に就航したばかりのピッカピッカの船です。

動力はYanmerの船舶用ディーゼルターボエンジン2基。
このエンジンにコンソーシアム事業で集めた廃油から造ったバイオディーゼル燃料(BDF)を使います。

で、早速にこの夏の沿岸環境調査の時に使ってみました。

一気にBDF100%で!といきたいところですが、その前にまずは10%程度を軽油に混合し、テスト利用を開始しています。

なにしろ、エンジンの大きさも価格も、万が一壊れたり、事故を起こしたときの「責任」や危険性も、自動車の比ではないので、さすがに慎重になります・・・
(ちなみに船舶や農業用の動力は、自動車用と異なり軽油引取税は非課税なので、BDFとの混合にも税制上の問題はありません)

実際にBDFを燃料に混合し、二日間瀬戸内海の沿岸調査を実施しましたが、(当たり前ですが)とくに問題なく、無事調査を終えることができました。

今後、燃費やエンジンコンディション等のデータをとりつつ、問題がなければゴムや樹脂製品についてBDF用の改良を施して、混合率を上げていければと思います。

投稿日 : 2012/09/03 | カテゴリー : コンソーシアム事業, プロジェクト内容, 近況/その他, 進行状況 |

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