東日本大震災「被災地支援ボランティア」 LAST
ヒトエコスタッフのNです。
前回の続きです。
3日目は、最初に紹介した山林の作業を終えた後、そこから少し離れた所にある夏浜という砂浜に移動しました。
この浜は貴重な鳴り砂です。全国に20カ所しかない鳴り砂の浜が、女川町には2ヶ所あるそうです。
鳴り砂は汚れに非常に弱いそうです。
この日残った時間を皆でこの浜の清掃作業に充てました。
打ち上げられたゴミを拾い集めていきます。
潮が満ちてきた事と、集めたゴミが運搬車両いっぱいになってしまったことで、予定時間より少し早く作業終了となりました。
全体的に綺麗にすることは出来ませんでしたが、見た感じ少しは綺麗になったと思います。
大きなゴミは、比較的簡単に集めることが可能ですが、鳴き砂の場合問題になるのは小さなゴミだそうです。
特に発泡スチロールが粉々になって砂に紛れることで、砂が鳴かないようになると聞きました。
今回も清掃中に、そのような発泡スチロールの粒をたくさん見かけました。
この浜の清掃作業も他の復興作業と同じく、時間をかけ根気よく続けていかなければならないのだと感じました。
作業を終え、女川の中心地に戻りましたが、潮が満ちているせいで一面海水に覆われていました。
道路はそれよりも少し高い箇所にあり、車両走行に支障はないようでしたが、地盤沈下も大きな問題になっているようです。
今回の県社協ボランティアバスに参加して思ったことは、復興にはすごく時間がかかるということです。
だんだんと報道される時間や回数が減ってきたことと、遠く離れた地に住んでいるということで、自分の意識から震災のことが遠退きかけていました。
今回のボランティアバスをきっかけに、再度震災の凄まじさを認識し、今後も継続して多角的に支援活動を続けていかねばならないと思いました。
今回のボランティアバスを企画していただいた愛媛県と愛媛県社会福祉協議会、並びに現地でお世話になった女川町社会福祉協議会の皆様のおかげで、貴重な経験をすることが出来ました。
この経験を、今後に活かしていこうと思います。
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