東日本大震災「被災地支援ボランティア」 vol.2
ヒトエコスタッフのNです。
前回の続きです。
第6回までのボランティアバスでの作業は、側溝からの泥出し作業等の肉体労働作業が主でした。
個人的に参加した岩手県でのボランティア作業も、体を使う重労働が多くありました。
ところが、それから半年ほど経過していることもあり、それらのニーズが少なくなってきたせいか、第7回のボランティアバスでの作業は、肉体労働以外の作業もありました。
そのひとつが、仮設住宅を訪問して、愛媛のみかんを配る作業です。
仮設住宅には、お年寄りが独りで住まわれていることも珍しくありません。
また、避難所生活と違って、人付き合いが希薄になるそうです。
阪神大震災の際も問題になりましたが、独りになりがちな仮設住宅で生活されている方へ、心のケアが必要だと言われています。
そういった意味で、今回のボランティア作業の企画は素晴らしいと思いました。
我々は、現地の地理に明るくないことと、仮設住宅で生活されている方の状況確認ということも含め、女川社協のスタッフさんと一緒に仮設住宅を訪問しました。
現地では厳しい冬に向けて、断熱材を貼る工事が多く見受けられました。
女川の仮設住宅は、従来のコミュニティを極力崩さないということで、元あった集落の近くに建てられているそうです。
したがって、女川全域に仮設住宅が建てられており、車両を使っての移動が多くなります。
こちらの作業も3日間をかけ、約600世帯を訪問し、用意した約800kgのみかんを配布しました。
私がこの作業に携わったのは初日のみでしたが、その日は世帯数の多い集落ばかりだったことと、どのくらいのペースで訪問すれば、その日の予定がこなせるか分からない状況だったこととで、ただお届けしてまわるだけの作業となってしまい、住民の方との会話があまりありませんでした。
本来の目的は、お話しを聞いてあげることで心のケアを図る事にあると分かっているだけに残念でした。
それでも、みかんをお渡しした際に「遠い所からありがとう」と言って下さり、そのことで、こちらが癒されるケースが多々ありました。
みかんをお届けした方の心が、少しでも癒されてくれれば幸いです。
続きは、また近日中にUPさせていただきます。
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